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名無し

Author:名無し
今年の戦隊シリーズ最新作「ゴーオンジャー」が結構面白い。
そこで思い立って戦隊シリーズの歴史を自分勝手に脳内補完してまとめてみようかと思う。かなり勝手な思い込みが多いのはご了承のほどを。

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10.超新星フラッシュマン
10.超新星フラッシュマン(1986)
1986/3/1~1987/2/21 土曜日18:00~18:25




作品の特徴
メンバーが全員、異星で育った地球人であるという異色作。タイトルから再び「戦隊」の文字が抜けていることから、この作品は第二のバイオマンを志向したもの、つまりチェンジマンで到達したフォーマットのパターンを打破することを志向した作品であると考えることが出来る。設定上もバイオマンに通じる要素も多い。

ゴーグルファイブを起点としてダイナマン→チェンジマンと続く「ヒーロー側と敵組織側の間に過去から続く因縁が無いパターン(チェンジマンの伊吹長官は例外)」と、(デンジマン→)バイオマン→フラッシュマンと続く「ヒーロー側と敵組織側の間に過去から続く因縁が有るパターン」の二系統があり、フラッシュマンも子供の頃に敵組織メスによって誘拐されて地球から連れ去られた因縁を持つ。

それゆえヒーローが悪の組織と戦う軽快なアクション作品である一方で、ヒーローが実の親と自分のルーツを探すというサイドストーリーが組み込まれている。これによってヒーローの内面描写が自然になされ、これに敵組織との因縁の戦いが絡んで、更にヒーロー自体に内包する悲劇的宿命も絡んで、終盤は戦隊シリーズ史上最も悲哀に満ちた展開となった。


左から タンクコマンド、ジェットデルタ、ジェットシーカー


フラッシュキング(1号ロボ) 上の3機のマシンが合体して出来る

このように敵味方入り乱れての劇的ストーリーが展開されるのだが、その副産物として途中でヒーロー側の巨大ロボ「フラッシュキング」が大破してしまい、それを補う2号ロボ「タイタンボーイ」が登場するという新機軸も生まれた。これ以後、2号ロボ登場は定番化する。なお、1号ロボ「フラッシュキング」は3台の巨大マシンの合体ロボだが、2号ロボ「タイタンボーイ」は巨大トレーラー「フラッシュタイタン」の前部が変形したロボである。「フラッシュタイタン」の後部と「タイタンボーイ」が更に合体すると「グレートタイタン」という超巨大ロボになるが、これは2号ロボの別バリエーションと見なしていいだろう。


巨大トレーラー「フラッシュタイタン」(2号ロボに変形)


2号ロボ 左:グレートタイタン 右:タイタンボーイ

また、ストーリー類型とは別にアクション・特撮面ではむしろダイナマンやチェンジマンの路線を更に派手にしており、フラッシュマンのメンバーは共通武器の他に各自の個性に合わせた形状の別々の専用武器を持ち、それぞれの専用バイクにも個別の形状の大型火器を装備し、更に各自の専用のバルカン砲を携行し、その5つのバルカン砲を合体させた連続発射可能な巨大ガトリング砲を決め技とする。1号ロボは3体合体で、2号ロボは2体合体となっている。ややもすると暗くなりがちなストーリー展開を派手なアクションで補ったといえるかもしれない。シリーズの以後の作品では、だいたいこれらの装備が定番となる。




なお、フラッシュマンの顔面部のゴーグルは開閉式になっていて、時々、中の生身の目が見える演出が施されており、これはあくまで生身の人間が強化スーツを着ているだけだということを強調する効果があると同時に、変身前の姿と変身後の姿が通常は別人が演じているために連続性を感じにくいという欠陥を補って連続性を感じやすいという効果があった。ただ、そのためには変身前の姿を演じる俳優が時々スーツの中に入って演じなければいけないということで非常に手間がかかるので、この手法はこの後は定番化することはなく、1999年のゴーゴーファイブで復活するまで使われなかった。このマスクオフの手法を使った作品は結局、フラッシュマン、ゴーゴーファイブ、ハリケンジャー、そして現在放映中のゴーオンジャーの4作品のみ。





戦隊メンバー

赤:レッドフラッシュ/ジン(男・リーダー)・・・強い使命感を持つ剣術の達人

緑:グリ-ンフラッシュ/ダイ(男・サブリーダー)・・・驚異的な怪力を誇る

青:ブルーフラッシュ/ブン(男)・・・驚異的な俊敏性を持ち、女性にめっぽう弱い

黄:イエローフラッシュ/サラ(女)・・・寒さに強く、洞察力や分析力に優れた参謀格

桃:ピンクフラッシュ/ルー(女)・・・驚異的な身軽さを持つ勝気で男勝りな戦士

メンバーの呼称は「色名+フラッシュ(隊名)」という形式。

もともとは地球生まれだが幼い頃にさらわれて異星で育ったため姓が設定されていない。育った星には姓が無かったのか、あるいは姓があったとしても、その姓を捨てて地球の本当の親を探しているという境遇を象徴しているのか、とにかく特殊な生い立ちに起因する設定であり、姓の無い戦隊メンバーという設定は本作が初めて。以後、姓の無い設定がしばしば見られるようになるが、だいたい一般人とは違う特殊な立場(戦士や武道家など)である場合が多い。

色の編成がチェンジマンのものからバイオマンのものに戻っていることからも、この作品がバイオマンのようにパターン打破を志向したものだと考えることが出来る。

ただ、前作チェンジマンで桃の女性戦士が活発なキャラであった影響もあり、この頃はまだ女性戦士における黄と桃のキャラ設定が曖昧で、本作ではあまり明確なキャラの区別は無く、どちらかというと黄がやや落ち着いたタイプで、桃が活発なタイプになっている。


戦隊の所属
フラッシュマン自身が彼らの意思で宇宙船「ラウンドベース」に乗ってフラッシュ星の科学で地球を救うためにやって来た。ラウンドベース内に支援ロボ「マグ」をはじめとして様々な支援機能はある。また地球到着後の協力者としてタイムマシン研究の時村博士や、メスの脱走者で巨大トレーラー「フラッシュタイタン」を提供したレー・バラキらがいるが、いずれも指揮官的存在ではない。


ラウンドベース

このように戦隊メンバーの上に人間体の指揮官が存在しないという設定はバイオマンやデンジマンと共通しており、実はマグはバイオマンの時の支援ロボのピーボの没になったデザインをもとにして作られたというのも、制作サイドのバイオマンへの思い入れが覗える。


中央のロボットがマグである

バイオマンではピーボがメンバー集めを行ったが、本作ではマグはフラッシュマンが揃ってから参入するので、本作はヒーロー達が誰かに集められたわけではなく、全く自分達の意思のみでヒーローになった最初の例となった。つまり、この頃の考え方に従えば、バイオマン同様、いや、バイオマン以上にフラッシュマンは「戦隊」ではないのである。

マグは流石にピーボのNGデザインだっただけあって、あんまり格好よくない。いかにも三枚目ロボットであり、その分、和み要素が強いキャラであった。


メンバーの来歴


20年前にメスに雇われたエイリアンハンターによって誘拐され地球から連れ去られた5人の子供がフラッシュ星人に救われてフラッシュ星系の別々の星で養父母によって育てられ成長し、メスの地球侵略計画を知って、フラッシュ星の科学力を使ってそれを阻止するためにラウンドベースに乗って地球へ戻ってきた。「フラッシュ星からやってきたヒーロー」という意味で「フラッシュマン」なのであろう。「超新星」のほうはあまりよく意味は分からない。「フラッシュ星」の名前の由来そのものもよく分からない。単に語感で選ばれたのではなかろうか。

異星の特異な環境の中で育ったために、生身のままでもそれぞれの育った星に合わせた特殊能力を備えているが、プリズムフラッシュというブレスレットを使ってフラッシュ星系から強化服を転送させて変身する。またヘルメット部にあるプリズムでフラッシュ星系からのパワーを受信してエネルギー源とする。

ちなみに、異星で育ったせいなのか、変身前の衣装が変な民族衣装のような感じになっている初めての戦隊である。これは一見揃いの制服のようにも見えるが、実際は各自バラバラの私服であり、異星の服装なのであまりに奇妙で、一般人の目で見ると揃いの制服のように見えるだけのことである。このような民族衣装のようなコスチュームを変身前に着用している戦隊はこの後しばしば登場することになる。


フラッシュ星人 確かにこれじゃ実の子だと言って育てるわけにはいかないな

フラッシュマンの設定は実はデンジマンやバイオマンの設定の変形バージョンである。デンジマンやバイオマンでは宇宙人が地球へ送り込んだ宇宙船(ロボット)が特異能力を持った宇宙人そのものを乗せてくるか、あるいは地球人にパワーの源である粒子を浴びせて特異能力を与えるのであるが、フラッシュマンにおいては最初から地球人が異星においてその環境の影響で特異能力を持つようになっており、その地球人が宇宙船に乗って地球にやって来るのであり、しかも彼らが地球において戦う際には宇宙からのパワーを体に受ける必要があるということになっており、これは話の順序がところどころでひっくり返っているだけで、実は同じモチーフの話であるといえよう。

何故フラッシュマンにおいてはこのように入り組んだ設定にしたのかというと、バイオマンやチェンジマンよりも更に深くヒーロー達の内面を描くために、彼らのヒーローとしての宿命を「単に自分や先祖が偶然に粒子や光線を浴びたため」という程度のものよりも更に深く悲しいものに設定しようとしたからであった。そのために「幼少時に地球からさらわれた」という設定が導入され、その設定に合わせてバイオマンの基本設定を組み直した結果、こうした入り組んだ設定が出来上がったのだった。



そして、こうした「親の顔も知らないさらわれた子供が成長して生まれ故郷に帰ってくる」という設定に、当時1980年代に世間で話題となっていた中国残留孤児問題のイメージが重なり、制作スタッフはこのテーマを劇中に導入し、「フラッシュマンが戦いの傍ら、実の親探しも行う」という設定も盛り込んだのだった。このように設定やストーリーに現実世界と連動したテーマを盛り込んでいく傾向はこれ以降しばしば見られるようになるが、本作が初めてのことである。

そしてこの「因縁の敵と戦う宿命」「実の親を求める宿命」を更に切迫したものにするために、「フラッシュマン達は異星で育ったために長期間地球に滞在すると死んでしまう」という設定が盛り込まれ、フラッシュマン達は「死の宿命」まで背負い込むこととなった。これは「戦いが終われば元の日常生活に戻れる」という戦隊ヒーローの原則から外れた特殊な設定であった。こうした3つの宿命を負うことになったフラッシュマン達の内面描写が深まるのは当然のことで、物語は悲哀に満ちた終末へと進んでいくことになる。


ローリングバルカン


戦隊の敵
支配者である大帝ラー・デウスを宇宙最高の生命体にするために侵略した惑星の生命体を全て改造実験の対象とする宇宙の流浪の帝国「改造実験帝国メス」が地球侵略のために送り込む「獣戦士」という怪物や戦闘員。



デウスはかつて最初に地球人の科学者をさらって改造し大博士リー・ケフレンとして、ケフレンにメスを作らせた。このケフレンが作り出した3体の幹部生命体と2体の準幹部生命体とフラッシュマンが激しく戦うことになる。使い捨て怪人に相当する獣戦士も毎回出てくるのだが本作では言葉を喋らないので影が薄い。つまりバイオマンにおける新帝国ギアに近いイメージの暗黒科学型の悪の組織であるといえる。


大帝ラー・デウス

但し、倒された獣戦士を巨大化させる魔力を持つ怪物クラーゲンの設定は前作チェンジマンにおけるギョダーイを引き継いだものとなっている。


大博士リー・ケフレン

また、メスの配下にエイリアンハンターという傭兵部隊が中盤から登場し、ケフレンと敵対してメスの乗っ取りを画策し、終盤にはメスから離反して第三勢力化し、この抗争にフラッシュマンとの戦いやケフレンとデウスの確執も絡んでくるのであるから、こうなるとバイオマンにおける敵組織のイメージそのものである。バイオマンの新帝国ギアを宇宙規模にスケールアップさせたのが本作のメスであると考えればいいだろう。なお、エイリアンハンターとの戦いがフラッシュマンにとって親探しのカギを握ることになる。


エイリアン・ハンターの元締め サー・カウラー


作品のヒロイン
イエローフラッシュ(サラ)、ピンクフラッシュ(ルー)の2人制。



異星で育ったという設定なのだからヒロインも2人とももっと戦闘力が高くてもよさそうなものだが、黄が「寒さに強い」、桃が「身軽」というように、あんまり強くないのはヒロインのお約束に従った設定なのだろう。


ピンクフラッシュ/ルー

それでも、特殊能力がある分、やはり戦士としての資質は十分であり、類型でいえばピンクフラッシュが「女戦士」型、イエローフラッシュが「戦隊のお姉さん」型に属するということになるだろう。


イエローフラッシュ/サラ

サラは最後にメスを倒した際に実の父親が時村博士だと知るが、それ以上地球にとどまることが出来ず、親子の名乗りを出来ずに地球を去ることになる。物語終盤はほとんどサラが主役のような展開になる。



この子は一応5人の中では参謀格なのだが、ちょっと驚くほど喜怒哀楽が激しくて、なんだかバタバタすることが多い面白い子である。でも本人は大真面目だし、実際、その境遇は可哀想の一言である。しかし、そんな境遇にメゲずに元気なこの子の人気は高い。


よく見るとスカート(?)の下は黄色のレオタードだな

しかもこの子も渚さやかに負けずにスカートが短い。変な民族衣装みたいなコスプレのほうはよく見ると下に見えるのはレオタードであるが、後半に着用するようになった地球型の私服のほうも思いっきりミニスカートである。そんな格好でバタバタするものだから、パンチラどころではなくパンモロになってしまっている。それゆえ、この子の人気は高いのだといえる。


いくらなんでも見え過ぎ

しかし、そうはいっても、正義のヒロインに限れば、サラは戦隊ヒロイン歴代で最も悲劇的なヒロインである。(殉職したバイオマンのイエローフォーも悲劇的だが、あれは女優の契約の関係で生じた展開であり、ストーリー上の必然の展開ではないので除外する。また、ジャッカー電撃隊のハートクインがサイボーグ手術を受けて生身の身体を失った悲哀はサラ以上のものであろうが、劇中でさほどそれを強調していないので除外する)


人気者なのでフィギュアもある

なお、デウス側のリー・ケフレンの作り出した幹部生命体の1つであるレー・ネフェル(顔が人間、右半身は豹、左半身が鎧の生命体)を演じていたのはダイナマンでダイナピンクこと立花レイを演じた萩原佐代子である。恐ろしい敵であったが、とにかく綺麗であった。ルックスでは戦隊側のヒロインより間違いなく上であろう。


レー・ネフェル




作品の評価
敵味方、過去現在のあらゆる細部の設定がそれぞれ伏線となって1つのストーリーに結実するシナリオの見事さは戦隊シリーズ中で屈指のものがある。但し、それが戦隊シリーズのメインターゲットであった低年齢層に受け入れられたかどうかは別問題で、初回の段階で設定の暗さに観るのを止めてしまった子も多いと思う。



ただそれでも2号ロボ登場のインパクトもあり、アクション面でもストーリー面でもこの作品のクオリティが高いのは絶対的強みであり、前作チェンジマンの人気が高かったというのも功を奏し、多くの人がこの作品の魅力を理解したと思われる。その背景には、ゴレンジャー放映開始から10年以上経ったことによって、いつのまにか戦隊シリーズを視聴する年齢層が十代後半にまで広がっており、そうした高年齢層にはこの深みのあるストーリーが受け入れられたという要素も大きかったといえる。

しかし、あくまで戦隊シリーズのメインターゲットは低年齢層である。そこに理解され難かったという点では本作は制作サイドにとっては大成功とは言い難く、次作マスクマンでは更なる試行錯誤が行われることになる。
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未分類 | 00:43:53 | Trackback(0) | Comments(3)
コメント
経済付加価値で第二新卒の転職
経済付加価値とは、EVAに同意義 http://strewed.ellingtonrecords.com/
2008-10-30 木 08:46:23 | URL | [編集]
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2012-07-24 火 23:31:06 | | [編集]
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2017-05-25 木 19:52:01 | | [編集]
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