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名無し

Author:名無し
今年の戦隊シリーズ最新作「ゴーオンジャー」が結構面白い。
そこで思い立って戦隊シリーズの歴史を自分勝手に脳内補完してまとめてみようかと思う。かなり勝手な思い込みが多いのはご了承のほどを。

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8.超電子バイオマン
8.超電子バイオマン(1984)
1984/2/4~1985/1/26 土曜日18:00~18:25




作品の特徴
ゴーグルファイブで完成したフォーマットを大胆に崩すことでマンネリ感を打破しようとした作品。ストーリーの基本設定としては初期作品群では異色作であったデンジマンに類似した要素が多く、ゴーグルファイブのフォーマット形成過程で淘汰されていた要素を掘り起こそうとしていたといえる。

作品そのものの基本設定には今までにない新機軸が多く、まずタイトルから「戦隊」という文字が消え、メンバーの変身後の呼び名から戦隊名が消えて例えば「レッドワン」「グリーンツー」というように色と数字の組み合わせになり、また女性戦士が2人になった。

使い捨ての怪人がおらず、敵レギュラーメンバーが交互に登場して毎回バイオマンと戦うという斬新な設定が導入された。これにより戦隊もののお約束的展開から自由になり、更に前作ダイナマン同様に敵組織の内部抗争劇に敵味方入り乱れての親子の愛憎劇まで絡み、基本的には前作同様にコミカルな痛快活劇という路線は維持しつつ、前作以上にかなりハードでドラマチックなストーリー展開となった。



その一方、ヒーロー側の武器や技の多彩さの面ではやや後退し、専用武器は無くなり共通武器のみとなった。決め技は合体技。巨大ロボ「バイオロボ」は2つのマシンの合体ロボとなった。ストーリーがドラマチックになった分、アクションや特撮がやや地味になったといえるかもしれない。それら以外は基本的にダイナマンの要素を引き継いだ。





戦隊メンバー

赤:レッドワン/郷史朗(男・リーダー)・・・強いリーダーシップを持つ。動物と会話できる。

緑:グリーンツー/高杉真吾(男・サブリーダー)・・・運動神経抜群だがおっちょこちょいで頼りない

青:ブルースリー/南原竜太(男)・・・熱血漢で水中戦が得意


黄:イエローフォー/小泉ミカ・矢吹ジュン(女)・・・初代は気が強い写真家、二代目は弓の名人

桃:ピンクファイブ/桂木ひかる(女)・・・おっとりとしたフルートの名人

メンバーの呼称は「色名+数字」という形式。隊名は含まれない。

変身後のスーツのフィット感はダイナマンよりいっそう高まり、ほぼ現在と同じ感じの薄手のレオタード風となり、首のラインもスッキリして、いっそう洗練された感じになった。

本作ではリーダーのレッドワンの親子ドラマがクローズアップされており、もともとこの頃の作品はレッド中心の作りになっており全員が対等な扱いではないが、本作ではその傾向が更に強くなっている。

黒がいなくなって代わりに緑が入ったが、サブリーダーの扱いであったので黒の代用と見られる。黒を使わないのも脱ゴーグルファイブ色なのかもしれない。サブリーダーのグリーンツーが前作のダイナブラックなどに比べて頼りないので、その分レッドワンのリーダーシップが際立つような設定になっている。


レッドワン/郷史朗 歴代レッド最強のリーダーシップを持つといわれる。かなりのイケメン

女性戦士は黄と桃の2人制で、黄の女性戦士は初めて。黄は活発で中性的なヒロイン、桃は可憐で女性的なヒロインというようにキャラクター分けがされている。これは黄はゴーグルピンク以前の「女戦士」型ヒロイン像への回帰を志向したもので、桃はゴーグルピンクの系譜の「戦隊のお姉さん」的なヒロイン像を志向したものと解釈できよう。これ以降、ヒロインが黄と桃の2人いる場合はだいたいこうしたキャラ設定が定番となる。

なお、本作では黄は途中で初代が殉職して2代目に交替する。これは唯一の女性戦士の殉職例。この殉職は衝撃的ではあったが、これも役者さんの都合によるもので、ストーリー上の必然なのではない。


戦隊の所属
かつて高度な文明を誇りながら「バイオ粒子」という科学物質を巡っての戦争で滅んだバイオ星の「バイオ星平和連合」という組織から500年前に地球に送り込まれていたバイオロボとそのサポートロボ「ピーボ」が、地球において科学による脅威が迫っていることを感知して覚醒し、5人の若者を召還して組織した戦隊。地球においてバイオ星のように科学を巡っての悲劇が引き起こされることを阻止することを使命としている。


バイオベース(バイオマンの基地)

この設定はデンジマンと似通っている。デンジマンでは「ベーダー一族の侵略から地球を守るためにデンジランドという宇宙船を送り込んでいた」という設定だったが、そうした使命が本作ではやや漠然として「科学による破滅から地球を守るため」に変わっただけのことで基本的には同種の設定といえる。危機を察知してシステムが活動開始する点も、指揮官的存在が人間体でないロボット(デンジマンではロボット犬アイシー、本作ではピーボ)である点、軍や警察などの人間社会の公的機関の支援を受けていない点なども同一である。


左端がピーボ

ピーボはどう見てもロボットで、犬の姿をしていたアイシーとは、「人間体ではない」という点では同じだが、やや異質な感じである。無機質な人形であるロボットに感情や愛嬌を感じるというのは日本人に特徴的な傾向であろう。実際ピーボはかなり和み系のキャラクターで、豊かな感情を見せて、時には哀愁すら感じさせる。本作以降、このような人間体以外の存在が戦隊の指導者や支援者、相談役などを務めるパターンも増えていき、それはロボットから妖精へと範囲を広げていき、更にその延長線上に人間界以外の異世界の住人と戦隊メンバーが力を合わせて悪と戦うというファンタジー系路線が生じてくるのである。

なお、本作のタイトルから「戦隊」の文字が抜けているのは、もちろんパターン破りという意図もあるが、この頃はまだ、「戦隊」というのは何らかの組織に属していたり何らかの支援組織と共同活動を行う実働チームを他から区別するための呼称であるという考え方があったので、完全独立チームであるバイオマンの場合は「戦隊」にはあたらないという考え方があったからであるとも言える。これは次々作のフラッシュマンも同様である。ただ、こういった考え方は「~戦隊」という呼称が定着していくにつれて消えていき、後には完全独立チームの場合でも自ら「~戦隊」と名乗るようになる(タイムレンジャーは除く)。


メンバーの来歴



500年前にバイオロボによってバイオ粒子を浴びせられた5人の地球人の子孫からピーボによって選抜された5人の若者がテクノブレスを用いてバイオマンに変身する。バイオ粒子の影響で5人にはそれぞれ変身前から特異な才能が備わっている。

この設定もデンジマンと類似している。デンジマンにおいては「デンジ星人の子孫」という設定であったものが本作では「バイオ粒子を浴びた地球人の子孫」に変わっているのみで、「全くの一般生活を送っていた者が本人の意思に関係なく先祖からの宿命によって突然地球を守るために戦う羽目になる」という点では全く同じであり、デンジマンを除くそれまでの戦隊シリーズには存在しなかったパターンである。また、ヒーローたちが召還される前から何らかの特異な才能は有していたという点でもこの2作品の設定は共通している。

本来はデンジマン(電子戦隊)の系譜にあってデンジマンを超える作品を目指すという意味で「超電子戦隊」なのであろうが、上記したように脱ゴーグルファイブという意味合い及び独立チームであるということで「戦隊」の文字を外して「超電子」となり、続けて戦隊名は「バイオ粒子を浴びた者達の子孫」という意味で「バイオマン」となったのだろう。

ただ、それは劇中設定の話であって、企画段階で「バイオ」という言葉が選択されたのは、おそらく戦隊の敵がメカ人間(無生物)の帝国であることから、それに対比して戦隊側を「生命(バイオ)」の側の戦隊ということで、「バイオマン」としたのであろうと思う。





戦隊の敵
地球支配を目論むメカ人間の帝国「新帝国ギア」の3体のメカ人間大幹部「ビッグスリー」、5体の中幹部格のメカ怪人「ジューノイド」、および彼らの側近たちと戦闘員がバイオマンと毎回入れ替わりに戦う。通常の使い捨ての怪人は存在しない。ただ、ギアの送り込む巨大ロボットは毎回使い捨てで、これが怪人に相当するとも言え、巨大ロボ戦に関しては通常のパターンを守っている。


ドクターマン

ギアの総統はドクターマンといって、元は人間の科学者で、まず自分をサイボーグ化して、新帝国ギアを一人で作り上げた。また、ギアとは別に第三勢力としてバイオ星の「反バイオ同盟」の作ったシルバというロボットが後半から登場し、「バイオ粒子反応を持つ物の抹殺」のみを使命としてバイオマンに襲い掛かる。このシルバのような敵な新しいタイプの敵で、これまで出てきた「誠実な悪」「不誠実な悪」のどちらでもなく、自動的に悪を行う「本能的な悪」とでもいえる存在である。


ビッグスリー

これらの敵組織の群雄が手を組んだり裏切ったり利用したり内紛を起こしたりしながらバイオマンとも戦い、これにレッドワンやドクターマンのそれぞれの家族ドラマも絡んでくるため、かなり入り組んだドラマチックなストーリーが展開されることになる。ギアは典型的な暗黒科学型の敵組織で、前作ダイナマンでエイリアン侵略型の敵組織のモデルが確立したのに続いて、本作では暗黒科学型の敵組織のモデルが確立した。


シルバ


作品のヒロイン
イエローフォー(初代:小泉ミカ、二代目:矢吹ジュン)、ピンクファイブ(桂木ひかる)の2人制。
なお2代目イエローフォーのみ専用武器のアーチェリーを持つ。


初代イエローフォー/小泉ミカ

本作から女性メンバー2人の変身後のスーツのデザインが男性メンバーのものと差別化されて、ツートンカラーの境界線がハイレグレオタード風にデリケートゾーンに切れ込み、女性らしさを強調するようになった。以後、このパターンがしばらく続くことになる。


二代目イエローフォー/矢吹ジュン

イエローフォーが活発な「女戦士」型、ピンクファイブがおっとりした「戦隊のお姉さん」型を志向したヒロインであった。「女戦士」型は戦うことを重視したキャラクター設定で、「戦隊のお姉さん」型は戦闘能力はやや劣っていて、その代わりに優しさや可憐さを持ち合わせていて、同時にしっかり者で子供たちに尊敬されるような人格者的なキャラクター設定がなされているものであった。


ピンクファイブ/桂木ひかる

「女戦士」型には本作まではモモレンジャー、ハートクイン、ミスアメリカ、デンジピンク、そして本作のイエローフォーがおり、一方、「戦隊のお姉さん」型はゴーグルピンク、ダイナピンク、そして本作のピンクファイブが含まれた。この2種類のヒロイン像が戦隊チーム内に同居したのは本作が初めてである。まぁ女性メンバー2人が本作が初めてなのだから当然ではあるが。

この「女戦士」型にせよ「戦隊のお姉さん」型にせよ、実際にはちょっといそうにない、かなり理想化されたキャラであり、この2類型におさまらない女性のほうが多数派であるのが現実である。それゆえ、後にこの2類型以外のヒロイン像も派生してくることになる。



左:バイオジェット1号 右:バイオジェット2号


バイオロボ(バイオジェット1号、2号が合体したもの)


作品の評価
前作ダイナマンでの成功をステップとして、制作サイドがゴーグルファイブのフォーマットを超えるべく果敢に挑戦した、かなりの意欲的な野心作で、そして実際にストーリー的には極めて面白い。

しかし、あまりに複雑な人間関係は本シリーズのメインターゲットであった子供層には理解が難しく不評で、子供たちにしてみれば毎回色々な怪人をヒーローがやっつけるというお約束の展開を見たいのであって、ここまで極端にドラマ性を重視するというのは制作サイドの暴走とも言えた。そういうわけで次作チェンジマンでは使い捨て怪人が復活することとなり、以後はバイオマンのようなパターンは作られていない。

同様にチェンジマンからはタイトルに「戦隊」の文字が復活し、メンバーの呼び名にも戦隊名が入るなど、ダイナマンの時の状態に復された。但し、女性メンバー2人制はしばらく維持されることとなる。



また、本作では敵側の印象が強すぎてヒーロー側の影がやや薄くなってしまった。そこで、本作においては「ヒーローになる意識の無い者が粒子や光線などの影響で突然ヒーローになってしまった」という設定において、それに伴って生じるヒーローの葛藤などは深く描写されなかったが、次作チェンジマンではその設定を引き継いで、そこに生じる葛藤を描写することによってヒーロー側のドラマを描くことに成功した。
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未分類 | 00:08:16 | Trackback(0) | Comments(1)
コメント
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2008-11-01 土 08:00:27 | URL | [編集]
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